「レイディエート・フィルハーモニック・オーケストラ」
不思議な団体名ですよね。
この名前の由来は、
英語の“Radiate”(=放射する。車のラジエーターといえば、なんとなくニュアンスは通じるでしょうか?)
オーケストラピットや舞台上から、客席いっぱいに音楽を「放射する」ことを理想とする、という私たちの願いがこめられています。
今回は、この名前の誕生秘話です。(別に隠しているわけではないのですが)
前回、白鳥の湖をオーケストラピットでやる、という無謀な計画(!?)が、小倉啓介氏の発案で始まったことを書きました。
オケとしてやることは決まったのですが、何しろ急ごしらえだったため、当然のことながら、オケの名前をどうするかとなりました。
「白鳥の湖で集まったオケなんだから、『白鳥の湖演奏記念オーケストラ』でいいんじゃない?」とか、
「もっと簡単に『白鳥オケ』でいいよ。」とか、
仲間内では、割と無責任に語っていたことを思い出します。
オケ発足当時は、その後も継続して活動をするオケにすることはあまり考えていなかったので、安直に考えていました。
その頃私は、新宿高校管弦楽部のOBとして、たまに後輩たちの指導に出向くことがありました。
その練習の帰りのことです。
今は無き「カフェ ド ローダンセ」という、高校の近くにあった喫茶店で小倉先生とコーヒーを飲みながら雑談をしておりました。
すると、そこにあった紙ナプキンに、
「OgRadiate Phiharmony」
と書き込み、
「こんな名前考えたんだけど、どう?」
と小倉先生。
「あ、面白い名前ですね。
ところで、OgRadiateって何ですか!?」
どうやら、冒頭4文字が「OgRa(小倉)」になっていて、“Radiate”というのは、放射するとか発散するとか、そんな意味だとのこと。
小倉先生を交えて、何人かで色々話し合った結果、
すっきり
「Radiate Philharmony」
で良いんじゃない?
ということになりました。
これが、レイディエートの名前の誕生の瞬間でした。
その後、正式名称を、Radiate Philharmonic Orchestraとしましたが、
この名前は、その後の我々の演奏スタイルを象徴するかのような、まさに“名は体を表す”ことになっていくことになります。